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The road to opening vol.3:mizuiro ind Kobe

mizuiro ind神戸店のオープン

mizuiro ind神戸店のオープンが8月18日(水)と間近に控え、今回は内装などについてのお話しを少しだけ。今回の河南ビルの店舗の内装は、できるだけ建物そのもののパーツなど、生かせるものは生かして、必要な部分に丁寧に修復を加えるというのが基本的な考え方。そこに、mizuiro indとしてのアイデンティティを吹き込むためには? と思いをめぐらせた末、左官職人の久住有生さんとご一緒することになりました。

左官と聞くと、単純に壁を塗るという作業をイメージしますが、久住さんはデザインした壁なども手がける職人さん。国内外の伝統建築物の修復や復元を手がけたり、重要文化財などの歴史的価値の高い建築物などの修復ができる稀有な左官職人さんなのです。今回の神戸店で手がけた作品について、お話しを伺いました。

 

「神戸というのを作品に反映してほしいと言うことで。神戸好きでよく来るんです。僕、街って好きじゃないんですけど、神戸が気持ちいいのは、山と海との距離がちょうど良くて、山からの風と海からの風のちょうどいいところに街があるから、気がいいというか。この建物もそうなんですけど、大事に作っているものが多いのが印象的で、人の思いが作るものにすごく“のってる”というか。思いがあるので大事にされて、生き残ったというか。ここから手を入れられてどんどん長生きすると思うんですけど、そういうのを作品に反映できたらいいなと思いました。だから、(作品を)見たら海と波かなっていうイメージなんですけど、実は、ほとんど風なんですよね。山からの風とか海からの風とか、あとはその間に人が作ったものがあったりとか、その流れを表現しています」。

 

左官職人の久住有生さん

久住さんの作品が表現されているのは店舗の天井部分。普段は基本的に天井などを手がけることはないのですが、この河南ビルは昔から知っていて、好きだからと依頼を受けてくださいました。天井に左官で厚みを一気につけると重力で落ちてしまうので、タイミングなどかなり難しい作業なのだとか。それをご自身の技術とアイデアを駆使し、仕上げていただきました。建物になじみ、その上でこだわりが感じられる店内のアーティスティックな一部として、ご来店の際には是非注目していただきたいポイントです。

 

左官職人 久住有生さん

左官職人
久住有生さん

祖父の代から続く左官の家に生まれ、3歳で初めてコテを握る。歴史的価値の高い建築物の修復や復元に加え、商業施設や個人邸まで、国内をはじめ海外からのオファーも多い。左官技術を伝えるワークショップや講演会なども開催している。

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