TOP > TOPICS > The road to opening vol.2:mizuiro ind Kobe

TOPICS

SHOP

The road to opening vol.2:mizuiro ind Kobe

移転オープンを予定しているmizuiro ind 神戸店のオープン日が、8月18日(水)に決定しました。丁寧に進められていた改修工事もほぼ終了に近づき、みなさまにお披露目できる日を楽しみにしています。

 

店舗を構えることとなったのは、神戸のショッピングロードの中心とも言えるトアロード商店街。新たな旗艦店とも言えるmizuiro indの店舗に選んだこのビルは、とても歴史が古く貴重な建物なのです。

 

 

神戸在住の方にはおなじみの、商店街の目印的なモダンな佇まい。もともと「河南工藝社」という会社のビルだった場所です。河南工藝社は創業が1880年。神戸で長く歴史のある、西洋家具や輸入雑貨などを扱っていた会社で、このビルが建築されたのは1937年のこと。戦前からこの地に建ち、長く街と共に生きてきた建物です。戦時中には、地下室が近隣の人の防空壕になったというお話もあるほど、頑丈な作りだったとのこと。また、第二次世界大戦中の神戸大空襲ではB-29の襲撃に遭い、周辺は焼け野原に。廃墟のように、閑散とした姿に変わり果てた街の中でも、ポツンと生き残ったのがこのビルなのです。その後の神戸大震災でも揺るがなかった頑丈な作り。壁がはげ、穴が開いても修復を重ね、戦後75年が経過してもまだまだ現役。建築された当時のままの姿を残すビルはほとんどなく、その貴重な姿から保存を求める声も多かったと言います。途中、ビルを立て替える計画も何度かあったものの、バブルの崩壊などさまざまな理由で計画は中止。保存を求める声に応じるように、トアロードのランドマーク的なビルとして残されてきた、街の歴史を語る上でも貴重な存在なのです。

 

 

鉄筋3階建てで、当時の流行とも言われたアールデコ様式の装飾や、当時の様子を残す褐色のレンガ。規則的に並ぶ3つの丸窓など、歴史を刻み、街の変化を見守り続けてきたこの大切な建物。すばらしいパーツやディテールはそのままに、修復が必要な部分を丁寧にコーディングして、できるだけそのまま仕上げたい、と改修工事を進めてきました。新しくお目見えする店舗が、どんな風に新たな息吹を吹き込まれたのか。8月18日のオープンまで、もう少しお待ちください。

※イメージ画像は、すべて「河南工藝社」から譲り受けた画像です。

 

 

LATEST