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COLUMN
以前ご紹介したように、Hudson Yardsの中には25軒ほどの飲食店がある。
有名シェフの手がけたレストランもあればニューヨーク初出店の注目度の高いレストランまであり、食の分野でも楽しみ甲斐が充分に詰まっている。
レストランのカテゴリーも種類も様々だが、今回はイギリスのレストラングループが、モモフクグループでシェフを務めていたTien Hoを迎えアジアンフュージョン料理を提供するWild Inkを紹介する。
Hudson Yards内にあるレストランの中でも、中庭のアート建築”ヴァッセル(仮)”に面した、大きな窓のある一等地にこのレストランはある。
広々とした店内には90席ほどがゆったりと配置されており、天井と同じ高さの窓ガラスから明るい日差しが差し込み、なんとも開放的な空間だ。
イギリス国内で様々なホテル、レストラン、バーなどの内装を行い、数々の賞も受賞している、ロンドンのRobert Angell Design Internationalが、アメリカで初めて行ったプロジェクトがこのWild Inkなのだ。
内装は、ニューヨークのペンステーション駅からインスピレーションを得たという。
バーカウンターの天井から、巨大な棚が吊るされていて、そこに並べられたハードリカーの瓶は大きな窓から差し込む日差しと店内の照明に反射し、きらびやかでとても印象的だ。
創作アジア料理のメニューには、香港でも修行を積んだシェフならではの発想の、飲茶を連想させた小皿のメニューも豊富だ。
麻婆豆腐を包んで、さっくりと揚げた餃子はここのおすすめメニュー。
とろみのついたピリ辛な麻婆豆腐がずっしりとサクサクの皮で包まれている。
蟹の銀皿に盛られた蟹コロッケや、花巻で最後のソースまで楽しめ白身魚のムニエルなど、創作料理と言っても、あまり複雑過ぎず最後まで美味しく頂ける。
ここのカクテルは日本酒や抹茶などを使った、オリジナルメニューが豊富で、お願いをするとアルコール抜きでも用意してもらえる。
平日のランチの開店と同時に入ったが、12時も過ぎると、高級そうなスーツに身を纏い、恐らくお酒が普通に入っているカクテルを飲みながら、会食をするビジネスマン達が店内の至る所にいるのに気がついた。
観光客やマダム達が利用するのだろうと思っていたので、その光景はむしろ新鮮だ。彼らには”お昼休み”という概念はなく、優雅なランチを楽しんでいる。
これからオフィスビルが次々と完成していくハドソンヤード。
レストランを訪れるなら今のうちかもしれない。
ハドソンヤードのウェブサイトから各レストランの予約を行えるようになっていてとても便利。
金曜日の夜など、すでにレストランによっては数週間先まで予約が取れなくなっている。
この夏頃にオープンする展望デッキと同じ階には、このWild Inkと同じ系列のレストランがオープンを控えている。
マンハッタンを一望できるこちらのレストランにも、今注目が集まっている。
Wild Ink
https://www.wildinknyc.com/
レストランガイド Hudson Yards公式ウェブサイト
https://www.hudsonyardsnewyork.com/food-drink
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