TOP > TOPICS > 60 Dolly’s in Upstate New York
COLUMN
グランドセントラル駅から電車で小一時間、ギャリソン駅に到着すると駅のホームのすぐ隣に突然可愛らしい一軒家が経っている。
駅とハドソン川の間に佇むこの一軒家は2018年にオープンしたばかりのレストラン。
レストランから対岸を見ると、大きな要塞が目に入る。
アメリカで最も古い指揮官学校だ。
元大統領のユーリシス・グラント、ドワイト・アイゼンハワーも同校の出身。
日本でも有名なダグラス・マッカーサーは、ここを首席で卒業しているという。
この一軒家は、2018年にオープンしたばかりのレストラン。
友人から車を走らせていたところ、たまたま可愛いレストランらしきものを見つけたから行かないかと誘いを受け、美食家でもある友人の感度を信じ、私は喜んで誘いに乗った。
レストランは駅の隣にあり、周りは数軒のギャラリーと駐車場があるのみで少し寂しげな印象すら抱く。
ところが、店内に入ると、すでに満席。
お洒落な雰囲気の大人達がブランチを楽しんでいる。
それもそのはずなのだ。
このレストランは、Fresh Companyという地元、ハドソンバレーの食材にこだわったものを使った料理を提供する事で知られているケータリング専門の会社が初めて構えたレストランなのだ。
その味には定評があり、ファンも多い。
そんなわけで、みんなそれを知ってか知らずかレストランは賑わっている。
食器棚にはハドソンバレーで作られている調味料が整列している
レストラン&パブというコンセプト。色々なお酒が揃っている
レストランのオリジナルブレンドコーヒーと、レシピ本
ブランチの定番、パンケーキ。
あまりに定番なので、オーダーをする予定ではなかったが、隣のテーブルも、その向こうのテーブルもパンケーキを頼んでいるのを見たら、頼まないわけには行かない。
そして、食べてみて、納得の美味しさ。
パンケーキを焼くバターまでもがハドソンバレー産というこだわりで、ブルーベリーの入ったモチっとフワッとした食感のパンケーキに、ハドソンバレー産のメープルシロップをたっぷりかけて頂く。
ハドソンバレーの食材が成せる味なのか、他とは一味も二味も違う。
パンケーキと並んで、もう一度食べたいと思わせるメニュー、フィレオフィッシュバーガー。
熱々の白身のフライをポテトバンズで挟んで頂く。
ピクルスとレモンの酸味がすこし効いた味は食欲を増進させる。
この他、サラダは文句なしの新鮮さ、ハンバーガーもジューシーでただただ美味しい。
余談だが、私はジンジャービール(ジンジャーエールの甘くない炭酸飲料)をメニューに見つけると頼みたくなってしまう。
この日頼んだジンジャービールは初めてお目にかかったブランド。
ハドソンバレーではなく、オーストラリアで1960年に創業された老舗のジンジャービール会社のものだがかなり私好みの味だった。
ニューヨークのアップステートには、小さい可愛らしい町が多く、高級住宅地としても知られる地域。
このギャリソンから車で10分、電車で1駅のところにあるColdSpringという町はアンティークショップやレストランなどが駅前の通りにあり、マンハッタンからハドソン川沿いを走る路線に乗って小旅行をするのもこれからの季節は気持ちがいいだろう。
Dolly’s
7 Garrison’s Landing
Garrison, New York
dollysrestaurant.com
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