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#59 Boston Marathon – World Marathon Majors

1897年から始まり、今年が123回目という歴史の深いスポーツ大会、ボストンマラソン。

開催は、ニューヨークから車で約4時間、300キロ北東に位置するボストンで毎年、”愛国者の日”に行われている。

 

このマラソン大会は誰もが参加出来る通常の市民マラソンとは違い、ランナーの中でも”選ばれし者だけが出場出来る”というランナーにとって特別なマラソン大会なのだ。

先行方法は至ってシンプルで、年齢・性別毎に出場資格を認められる基準タイムが設定されており、そのタイムを満たしているランナーに出場資格が与えられる。

ランナーならば誰もがこのボストンマラソンを目指し、日々トレーニングを積み重ねていると言っても過言ではない。

今年は107カ国のランナー達が集まった。

出場人数は約3万人。

出場するランナー達を応援する観客は出場者をゆうに上回る50万人とも言われている。

 

スタート地点のホプキントンにあるボストン・アスレチック・アソシエーション本部。ここで全てが決められている。

 

ホプキントンにある看板には出場者の出身国の国旗が。

日本の国旗ももちろんある。

 

3時間10分のゴールを目指すランナー達

 

ボストンマラソンにはいくつかの有名なスポットがある、”心臓破りの坂”の特徴は4つのアップダウンがレースの後半にあり、1つ1つの勾配は様々で短く急勾配なものから、長く勾配の緩いものまである。

そしてこれらの坂がランナー達のスタミナを消耗していく。

学生街のボストンカレッジ周辺や、ヒラリークリントンが卒業した女子大のウェルズリー大学周辺は応援もまた賑やかだ。

特にウェルズリー大学の応援地域には、有名な”キスミースポット”と呼ばれるスポットで応援する女子大生のところにランナーが行くと、彼女達から応援のキスをしてもらえると言う。

硬派なランナーでするその風物詩を一瞥し、ボストンマラソンを楽しんでいる。

最後5キロほどは応援も最も多い、メインストリートに入る。

そこに入るとランナー達のボルテージも上がり、”選ばれし者”としてゴールを捉えながら走っていることに感動をするらしい。

 

FINISHラインを切ったランナー達は家族や友人達との待ち合わせポイントへと足早に向かう。

ボストンの街はレースの前日と当日の2日間、一年で一番人の集まる時を迎える。

 

ホテルのエレベーターなどでは、ランナー達がお互いの功績を称え、”おめでとう”と声を掛け合っている。

そして、レースが終わった瞬間から、次回のボストンマラソンを目指す。

2013年にはテロという悲劇の現場となってしまい、その後から警備は強化され安全が守られている。

世界4大マラソンの一つとも言われているこの由緒あるマラソン大会に2度とそのような惨劇が訪れないことを願う。

 

Boston Marathon
https://www.baa.org/races/boston-marathon

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