TOP > TOPICS > #28 Hotel in New York – Arlo Nomad
COLUMN
ここ近年で開発が進み、おしゃれなホテル、お店、レストラン、カフェなど、新しい施設が続々とオープンする注目のエリア、Nomad。
2016年に小規模ながらおしゃれな内装と充実のサービスを提供し、便利な立地で観光客のみならずニューヨーカーにも人気の隠れ家的なホテルがある。
NomadとはNorth of Madison Squareの略で、1999年頃からそう呼ばれ始め、比較的マンハッタン内の地区を示す名称としては新しい。
実はこのNomad地区、厳密に言うとマディソンスクエアパークのある23丁目から30丁目のレキシントンアベニューと7thアベニューの間の事を指している。
2016年、250部屋を持つブティックホテルとしてオープンしたArlo Nomadは、惜しくも31丁目にある。
とは言え、コリアンタウンや地下鉄からも近く、便利な立地に変わりはない。
一般的な部屋のサイズは約14平米と、とても小さい。ベットが2台必要な場合、2段ベットになってしまう。
広い部屋を好む人には不向きだが、狭い分家具などはカスタムメイドして、賢い収納、オシャレな部屋作りを得意としている。
床から天井まで全面ガラス窓を使用して、開放感を出している。
ホテルの外には貸し出し自転車と、“Rooftop Bar”という手書きのサインが目印。
入口を入ると、左手に何ともポップなカフェスタンドがある。
コーヒー、サンドウィッチ、ピザ、アイスクリームからニューヨークの有名チョコレートなどを豊富に取り揃え、24時間いつでも購入出来る。
そのすぐ横にはミッドセンチュリーを彷彿させるウッド調の家具やソファが置かれたラウンジがあり、壁一面にポップなアートが飾られている。
ホテルのスタッフもデニムシャツにチノパンというカジュアルなユニフォーム。
そんな気取らない雰囲気が漂った空間が、あっという間に訪れる人を和ませる。
2階へは吹き抜けの階段を使って上がっていく。
ホテルとしては小規模でも、誰かの豪邸にでも来たような気分になる。
吹き抜けの階段を上がっていくと、何枚もの大きな扉を設置したラウンジが見えてくる。
このラウンジではコーヒーを飲む人、談笑する人、コンピューターで作業する人などがいる。
両サイドには大きなテーブルがあり、WiFiも完備されている。
事前に予約をすれば、イベントや会議など必要なサイズに応じて部屋を区切り、利用することが出来る。
このラウンジスペース以外にも、ちょっとしたソファーエリアや、テーブルエリアなど、随所に寛ぎ空間が設けられている。
小狭い印象を一切与えない、緻密に考え抜かれたデザインとアットホームな雰囲気。
この場所が、一人ひとりのニーズを十分に満たしてくれている感じが、くつろいでいる人達から伝わってくる。
こんな居心地のいい場所は自分だけの秘密にしたい。
マンハッタンのど真ん中に、ゆったりと寛げる隠れ家を見つけたような気分だ。
決して大きなホテルではないけれど、部屋の広ささえ気にならなければ、宿泊する人も、レストランやルーフトップバーを利用するだけの人も十分に楽しめる、満足度の高い空間を提供してくれている。
ただこのルーフトップバー、屋根もなければパラソルもない。
利用するなら晴れている日の夜をお勧めする。
近すぎて気づかないくらいの距離にそびえ立つ、エンパイアステートビルを見るのもまた良い。
Arlo Nomad
11 E 31th St. New York, NY
https://www.arlohotels.com/arlo-nomad/
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