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80 Angry Orchard Brewery

りんご狩の季節が到来したニューヨーク。

マンハッタンから車を2時間走らせ、ニューヨーク州ハドソンバレーエリアのアップルビールで有名なアングリー・オーチャード(怒った果樹園)の醸造所を訪れた。

日本ではあまり見かけないアップルビールだが、アメリカでは”ハードサイダー”と言ってスーパーや酒屋で手軽に購入する事が出来る。

アングリー・オーチャードのハードサイダーは中でも特に有名だ。

 

ハドソンバレーはニューヨーカーの避暑地、ワイナリーなどでもよく知られているが、りんご農園などの果樹園も多く存在する。

200年以上も前からこの地域ではハードサイダーが造られている。

このアングリー・オーチャードも100年の歴史を誇る醸造所で、果樹園の広さは東京ドーム約5個分。

“ハードサイダー”はりんごの生搾り果汁を無濃縮の状態で発酵をさせたアルコール飲料。

その昔、りんごがホップや麦よりも手軽にそして安価に用いられたため、”ハードサイダー”が誕生したと言う。

フルーティーで飲みやすい口当たりが一般的だが、ここではフルーティーなアルコール度数5%の飲みやすいハードサイダーから、すっきりとしたドライな口当たりのハードサイダーまで、6段階のアルコール度数も異なるハードサイダーが楽しめる。

メインエントランスを入るとまずは年齢確認をし、その後ビール瓶の蓋のトークンをもらう事が出来、”試飲”とは程遠いしっかりとした量のハードサイダーを3種類(甘い、普通、ドライ)サービスしてくれる。

もっと飲みたい人はもちろん購入も可能。

 

色鮮やかな捥がれたばかりのりんごの山

 

ハードサイダーの試飲

 

醸造所は果樹園の至る所にあり、見学用の醸造場は吹き抜けの天井がとても気持ちのいい開放的な空間。

ずっと使われ続けているハードサイダーの樽はりんごの果汁が滲み出た雰囲気があり、りんごの爽やかな香りがしてくる。

大きさの違う樽を使用して、発酵の違いを出しハードサイダーの特徴を変えたり、様々な手法を取り入れ幅広いハードサイダーを造り出している。

また、ハードサイダーとこのアングリー・オーチャードの歴史、それぞれのりんごから出来るハードサイダーの特徴などを学べる資料館も併設されていてとても興味深い。

 

りんごはそもそも1600年代に、イギリス人法学者のブラックストーンさんと言う方がイギリスからりんごの種をアメリカに持ってきた事でアメリカに伝わったと言う。

 

また、この果樹園にはテレビ番組を持つほどの人気のある、ツリーハウス造りで有名なネルソンファミリーの作ったツリーハウスが建てられている。

 

 

その他、地域の人たち野菜やジュース、お花などを売っているマーケットやハードサイダー片手にライブミュージックも楽しめる。

 

 

Angry Orchard
2241 Albany Post Rd, Walden, NY 12586
angryorchard.com

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