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69 Tacombi

南国料理を普段よりも食べたくなってくるこの季節に訪れてみてほしいのが、本場メキシコからやってきたノリータ地区にあるこのレストラン。

元々ガレージだったこの場所は、開放的な高い天井と天窓からの光、そしてその高い天井に取り付けられた無骨なシーリングファン、入り口を入るとすぐ右手にはビーチにそのままありそうなドリンクスタンド(写真上)が完璧なまでに”ローカルな南国感”を演出している。

 

2005年に、メキシコのリゾート地としても知られるユカタン半島のビーチで誕生したTacombi。

1963年製のフォルクスワーゲンのバスをキッチン車に改造し、タコスなどを販売したのがこのレストランの始まりだ。

その後メキシコ国内で2店舗を構え、2008年頃からニューヨーク進出のため構想を始めたと言う。

そして、2010年に海外第1号店となるこのノリータ店がオープンとなる。

ここにもTacombiのアイコン、キッチン車として改造されたオレンジ色のフォルクスワーゲンバスが置かれており、タコスの注文はそこで準備されている。

店内なのに、外で食べているかのような開放的な空間は、気持ちも南国を訪れているかのようにリラックスした気分になるから不思議。

この地区にある他のレストランにはない、いい意味でニューヨークらしくないレストランだ。

 

冷たいハイビスカスティーはお好みで、体に優しい自然の甘味料として知られているアガベシロップを入れて頂く。机には見るからにヤバそうなホットソース達が取り揃えられている。

 

カルニタス(豚の蒸し焼き)のタコス。キャベツと人参のピクルスとの相性が美味。

 

店員さんオススメのクリスピーフィッシュのタコス。酸味の効いたタルタルソースがかかっていて間違いない美味しさ。皮もお店の手作りで、どちらのタコスも絶品。

 

お店の雰囲気もそうだが、お店の人もとてもフレンドリー。

キッチンカーでタコスを作っていた人も、写真をお願いすると手を止め少しハニカミながら写真に快く応じてくれ、入り口で案内をしているスタッフの子も、”写真映えする素敵なお店でしょ”、と嬉しそうに話してくれる。

そんな写真を撮っている私に、注文を運んできてくれた別の店員さんも”調子はどう?”と、私の撮れ高気にかけてくれたりする。

そんなちょっとした交流もどこか嬉しく、楽しい。

 

今ではマンハッタンに4件、ブルックリンに1件、そしてニューヨークの避暑地として知られるモントークにも店舗を構える。

でも機会があればぜひこのワーゲンバスのあるノリータのお店を是非訪れてほしい。

 

Tacombi
267 Elizabeth St. New York
tacombi.com

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