COLUMN
Maman – フレンチカフェ in New York
2014年にソーホー地区に最初の店舗をオープンし、現在ニューヨーク市内とブルックリンに計7店舗、そしてカナダのトロントに1店舗あるフレンチカフェ、Maman 店名はフランス語で母という意味、そしてその名の通り女性を惹きつける優しい雰囲気の居心地のいいカフェ。
彼らのインスタ(@_mamannyc_)を見てもその穏やかさは伝わってくる。
今回は彼らが最初にオープンしたソーホー地区のお店を訪れてみた。
重厚なビンテージの木の扉を開け店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、女性なら手にとって見たくなるような雑貨、子供用品、キッチン用品、アクセサリー達。
ここは彼らの店舗でも唯一”Marche(マルシェ)”と言うコンセプトの下、3−4ヶ月に1度ブランドを入れ替えるリテイルショップとしての顔を持っている。
現在は、フランスの子供服ブランド、ブルックリンのキャンドル、ニューヨークのおもちゃブランドなど合計6つのブランドが入っている。
彼らのカフェの雰囲気に馴染んでいるそれらを見ると、しっかりと厳選されたことを感じさせる。
マルシェというコンセプトにしたのは、オーナーである自分たちが、マーケットで買い物をする感覚が好きなように、自分達のカフェを気に入り訪れてくれる人達もきっと同じ感性なのではないかと発想したからだと話している。
奥に進んで行くとテーブル席が5つとカウンターとキッチンがあり、午後2時の店内はおしゃべりを楽しむ女性客が9割を占めていた。
席数は少ないがテーブル同士はゆったりと配置されているため、とても居心地がいい。
ソーホーのカフェやレストランは、比較的隣の席との距離が近い印象があるが、ここは店内に入った時から本当に空気が穏やかなのだ。
タイル張りの白いテーブル、少し剥がれた白いブリックウォール、きっちりと並んでいない額に入ったドライフラワー、シミや汚れのあるフローリング。
人々が想像する無骨な雰囲気のあるフレンチカフェが、女性客を和ませている。
ここではローカル食材を使用したこだわりのメニューが提供されており、不定期で料理教室なども開催されている。
オーナー達にはたくさんのフードブロガーをする友人がいるが、彼らには自分達の腕前を披露できる場所がないと言うことを残念に思っていたので、自分たちのお店で彼らが考案したメニューを出せばいいのではと、メニューに日々新しいものが登場する。
先ほどのカフェの隣にはテイクアウトの出来るベーカリーが隣接している。
そこで作られているクッキーやパウンドケーキ、サンドイッチなどは、ここで選んでカフェで注文すれば運んできてくれる。
もちろん、その場で注文してテイクアウトも可能。
ベーカリーの奥にはテーブルがあり、買ったものを食べながら休憩も出来る。
入り口からは見えないので、知らない人も多いはず。
ちょっとした休憩の穴場だ。
雰囲気がいいだけではなく、ここのベーカリーやカフェメニューの味も評判なのだ。
特に、ニューヨークマガジンお墨付きの、ふっくら系のチョコレートチップクッキーは、個人的にはラテと一緒に頂くのがオススメ。
リテイルショップ、カフェ、お料理教室など、この場所が好きな同じ感性を持つ人達で繋がるコミュニティがここにはあり、それこそが未来のリテイルショップの形だと話している。
Maman
https://www.mamannyc.com
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