TOP > TOPICS > From FIRENZE : フィレンツェの青空市場

TOPICS

COLUMN

From FIRENZE : フィレンツェの青空市場

 

ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)

ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)

 

新年を迎えてからしばらく、フィレンツェにはかっちりしたスーツを身に纏った紳士達が。毎年恒例のビック・イベント「Pitti Uomo(ピッティ・ウオモ)」がバッソ要塞で開催されていました。この時期はどこもかしこもイベント関係者に溢れ、外出するたびに素敵なおじさまに目を奪われます。トレンドなど移り変わりが激しい、流動的なファッション業界に身をおく方々のスタイルには毎年驚きばかり。クラッシックなスタイルを中心に、最先端のトレンドを間近に感じられる数日間。毎年のことではありますが、常に新しい刺激を受けるイベントでした。

 

青空市場の様子

青空市場の様子

 

休暇の余韻も抜け、フィレンツェも徐々に落ち着きを取り戻します。この日は友人に連れられ蚤の市散策。フィレンツェでは毎週末どこかしらの広場で青空市場が開かれるため、目的のないお散歩でも十分に楽しむ事ができます。特にアンティーク雑貨を扱う蚤の市では素敵な掘り出し物が見つかるので、宝探し感覚で素敵なアイテムを手にいれる事も。

 

掘り出し物がたくさん

掘り出し物がたくさん

 

アクセサリーやオブジェなどを自身の店で扱う友人によると、お店にある家具や作品に使用する額はこのような場所で揃える事もあるのだとか。確かにお店の雰囲気に合わせたアンティークなアイテムはそれっぽい新品をお店で手に入れるより、こうした場所の方がイメージ通りのものが見つかり易そうです。きちんと手入れがされているものもあるので、周囲には気に入った家具を即決し抱えて帰る人の姿も。これは個人的な見解になるのですが、イタリア人はかなり自宅のインテリアにかなりこだわりがある人が多い印象です。家のコーディネートに余念のない彼らにとっては、家具の専門店は勿論の事、こうしたお宝が見つかる市場も必要なのかもしれません。

 

教会からの景色

教会からの景色

 

*おまけ
毎年友人とお気に入りの教会へご挨拶に伺います。フィレンツェを一望できるこの場所は、気持ちを新たにするのにはぴったりの穴場スポット。併設されている小さな薬局ではロザリオやクロスのチャームがついたアクセサリーが販売されているので、お守りとして手に取る人も。レジの神父さんがブレスレットにお祈りを込めてくれるので、本当にご利益がありそうでした。

 

ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)

ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)

 

*おまけ2
日本では家族と過ごすイメージのお正月ですが、イタリアでは友人や恋人と共に新しい年を迎える人がほとんど。新年のカウントダウンでは街のあちこちから激しい爆竹の音が響き、周辺は煙に包まれます。以前は中心街で友人と迎えた新年ですが、昨年今年は大人しく自宅から近所で上がる花火を眺めて過ごしました。

 

[PROFILE]
MISA

イタリア在住のフリーランスデザイナー。フィレンツェの美術専門校を卒業後、紳士服店のグラフィックデザイナー兼テキスタイルデザイナーで、今はフリーのグラフィックデザイナー等、活動している。
Instagram @misa_7979

 

LATEST