TOP > TOPICS > From FIRENZE : 特別編 プレスと巡るイタリア ~ トスカーナを訪れて ~
COLUMN
モンテフィオラッレ(Montefioralle)
夏の暑さも和らいできた9月某日。私の旧友でもあるマザーズインダストリーのプレスKさんが、長時間のフライトを経て私に会いに来てくれました。気心の知れた友人たちと一緒に巡ったフィレンツェ、トスカーナのとっておきの場所を今回はご紹介します。
美しい丘陵地帯
早速、秋晴れに恵まれたこの日は車でフィレンツェ郊外へ。教会などの歴史的建造物に溢れる フィレンツェですが、10分も車を走らせると賑やかな街中から一変、オリーブ畑や葡萄畑が広が る風景が見られます。
のどかな田園風景と糸杉が真っ直ぐと並ぶ特徴的な丘陵の景色はトスカーナならでは。ポストカードで見るような眺めを車窓から楽しみます。車に揺られること約1時間、訪れたのはワインで有名なキャンティ地方にある小さな村、モンテフィオラッレ(Montefioralle)。 昔ながらの石造の家と石畳の道が村を形造る、まるで中世の時代にタイプスリップしたようなこの場所は「イタリアで最も美しい村のひとつ」にも数えられています。 そんな素敵な村の入り口の手前には、モンテフィオラッレの景色や田園風景を一望できるレストランが。
モンテフィオラッレ (Montefioralle)
ワインの産地としても有名なトスカーナ州ですが、ワインと合わせて食べる料理も絶品。森に囲まれた地域柄か、ジビエなどの肉メインの郷土料理はもちろん、豆やポルチーニ、トリュフなどの食材を使用した料理が知られています。 今回訪れたレストランでも季節に合わせたメニューに新鮮なトリュフがふんだんに使われていまし た。前菜にはKさんご要望の生ハムの盛り合わせにトミーノチーズの黒トリュフ添え、一品目に黒トリュフのパスタ、そしてメインディッシュに牛肉のステーキ黒トリュフ添え。トリュフ尽くしの料理に舌鼓を打つ私たち、イタリア料理は日本人の口にもよく合います。
牛肉のステーキ黒トリュフ添え
美味しいお料理を堪能した後は、いよいよ村の散策へ。石畳を慎重に歩きながら、村の風景を楽しみます。建材に使用されている落ち着いた色の石と軒先に飾られた草花の姿が、まるで絵本の挿絵のよう。メインの道を進みながら、小道や村のちょっとしたオブジェへ向けシャッターを切ります。観光で訪れる人も少なく、みんなの写真撮影が捗りました。 フィレンツェやシエナのような歴史的都市ももちろん素敵ですが、街の喧騒から離れた場所で自然に囲まれたその地方ならではの空気を楽しむのも旅の醍醐味のひとつ。夏のバカンスでは企業によって1ヶ月ほどの長期休みを取得できるイタリアでは、こうした田園風景の望める場所でゆっくりとした時間を過ごす人も少なくありません。今回の旅行でもそうした時間が過ごせていれば何よりです。
モンテフィオラッレ (Montefioralle)
*おまけ(プレスKから)
フィレンツェに行って最初に連れていってもらったのがこの村でした。日本では見られない景色と美味しい食事に感動しました。是非また近いうちに訪れたい場所です。
[PROFILE]
MISA
イタリア在住のフリーランスデザイナー。フィレンツェの美術専門校を卒業後、紳士服店のグラフィックデザイナー兼テキスタイルデザイナーで、今はフリーのグラフィックデザイナー等、活動している。
Instagram @misa_7979
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