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From FINLAND : コーヒーとシナモンロールの欠かせない日常

 

もい!

 

以前のコラムで、フィンランドのコーヒー愛について紹介しましたが、フィンランドのコーヒー休憩の文化、聞いたことがありますか?

 

フィンランドはオンとオフがはっきりわかれて、リフレッシュできる時間を大事にしています。長い夏休みやクリスマス休暇だけでなく、仕事している間も休憩をしっかりとります。コーヒー休憩をとります。一日で昼休憩の他に、2回ほど15分ぐらいのコーヒー休憩で同僚とおしゃべりしながら頭をリフレッシュします。こちらは、実は労働者の権利であります。

じゃあコーヒーとともに何を食べるかしら?今日の記事で紹介します!

 

フィンランドの菓子パンと言えばシナモンロール

 

コーヒータイムと言っても、おやつは欠かせません。

フィンランドはカフェやスーパーにいくと、種類豊かな菓子パンが並んでおり、どれを選ぶか絶対に迷います。どれにしても美味しいのですが、その中でも代表的なものは、やはりシナモンロール。

 

フィンランドの菓子パンと言えば甘すぎない、スパイシーなシナモンロール「Korvapuusti」

 

フィンランドのシナモンロールは、甘さ控えめでスパイスがたっぷり入っていることが特徴です。生地には粗引きカルダモンが練り込んでいて、中身にはシナモンパウダー、砂糖、バターの甘すぎない重すぎない、バランスの良い組み合わせが味を調えます。アメリカや日本と違ってアイシングがなく、そのかわりにワッフルシュガーみたいな粒の少し大き目の砂糖がかかっていて、シナモンロールの見た目も華やかに。生地自体に塩が入っているので味がなんというか、しっかりしています。ふわふわというより歯ごたえがあるパンで、コーヒーと相性抜群。

 

ヘルシンキの「Cafe Regatta」で海を見ながらのコーヒー&シナモンロールはたまらない

 

フィンランドのシナモンロールの形、なぜか少し変わっていますよね?

ほとんどの国と少し違って、フィンランドのシナモンロールは縦巻ではなく、横向きなのです!フィンランド語では「Korvapuusti(コルヴァプースティ)」と呼ばれ、潰れた耳という意味なんです。見た目は、確かに少し似ていますね。

 

どこで食べるかによってレシピが少し違うので、フィンランドに行く際にシナモンロール食べ比べ巡りをしてみるととても楽しくておすすめ!

 

ヒント:スーパーのパンコーナーも見てみると安くて美味しいものが見つかりますよ!

 

ヘルシンキの老舗カフェ「Esplanad」のシナモンロール。かなり大きくて友だちと半分しても十分満喫できる

 

Pullaの食べ比べが楽しいフィンランド旅

 

フィンランドと言えばシナモンロールですが、実はパンの形や中身を変えることで同じ生地で色んなフィンランドの典型的な菓子パンが作れます。

 

フィンランドの菓子パンは、一般的に「Pulla(プッラ)」と呼ばれていますが、その中にたくさんのいろんな菓子パンがふくまれています。いくつか例をあげますと、バターと砂糖のフィリング、“目”、が美味しい「Voisilmäpulla (ヴォイシルマプッラ=バター目、バターアイの菓子パンの意味)」、バニラに香るヨーグルトみたいなフィリングが入っている「Rahkapulla(クワルクプッラ)」、クリスマスのスパイスやレーズンが入っている「Joulupulla(ヨウルトプッラ=クリスマス菓子パンの意味)」など、季節やカフェによって種類が多少異なります。

 

ヨーグルトフィリングのプッラ「Rahkapulla」

 

レシピや材料の分量は家庭やカフェによって少し違いますが、基本的にはすべて粗びきカルダモンが入っていて、イーストで膨らませる甘さ控え目の生地がベースになっています。最近のフィンランドは、グルテンフリーやビーガンのプッラも増えて、食事制限のある方も安心して楽しめます。

 

バターアイプッラはハイキングするときのおやつにもぴったり!

 

フィンランドならではのものを食べてみよう!

 

フィンランドのスイーツやお菓子パン、まだそれほど日本で知名度がないのですが、現地に行ってみると見たことのないものが多く見つかります。ベリーが多く入っているケーキやパイ、そしてしょっぱいものと言えばフィンランドの美味しいチーズやサーモンが乗っているオープンサンドウィッチなど、迷うほど種類が多いです。

日本もたまにあっちこっちでフィンランドのおやつを見かけるので、機会があればぜひコーヒーとともに試してみてください。

 

オープンサンドと菓子パンでリフレッシュ。コーヒータイムと言っても紅茶ももちろんOK!

 

[PROFILE]
Noora Sirola(ノーラ・シロラ)

フィンランドタンペレ市出身。 タンペレ大学大学院卒業後、2019年から駐日フィンランド大使館商務部兼フィンランド政府観光局で勤務を経て、その後北欧専門旅行会社に務める。2024年3月よりフィンランドを代表するテクノロジー会社に務める。フィンランドの観光促進、京丹後市の温浴施設「ぬかとゆげ」のサウナプロデューサーや日本モルック協会公認「モルックアンバサダー」など、様々な分野で日本とフィンランドを繋ぐコネクターとして活動中。

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