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Collection report:mizuiro indパリへ

 

初日から各国の多くのバイヤーが訪れ賑わう会場

 

「Premier Classe2024」出展

 

パリがさらに華やかになる時期、ファッション・ウィーク。
街を歩けば最新のモードや自己表現を心得た装いの業界関係者や、浮世離れした美しいモデルたちを頻繁に見かけます。

 

mizuiro indが、インターナショナルな発信の場に選んだのは、ここパリ。
舞台は「Premier Classe」、35年続く歴史のあるトレードショーです。ショーのメインはトレンド小物ですが、年々若いプレタポルテのブースも増えてきており、バイヤーはじめ、エージェント、ジャーナリスト、スタイリストなど全世界から多くの来場者が集まります。

 

通常は、チュイルリー公園内の仮設テントでの展開ですが、今年はちょうどオリンピックの気球(聖火台)の撤去真っ最中。特別にルーブル美術館のイベントスペースが会場となりました。

 

丁寧にコレクションやブランドを伝えるスタッフたち

 

今回の出展には、mizuiro indの新しいラインも加えて臨みました。
黒いネームタグの下に付けられた細いブルーテープが目印。
テーマは「Free People」です。

 

mizuiro indがブランド誕生から掲げている「エイジレス」に加え、時代が求める「ジェンダーレス」を意識したNEWラインです。

 

昨今のモードの流れは世界4大コレクションを見てわかるように、メンズとレディースの境目が曖昧に、春夏と秋冬の境目もなくなりつつあります。パリでは祖母と孫が同じ店で服を買うことも珍しくありません。世界的にボーダーレス化に拍車がかかっていて、いい意味で変革の時を迎えているとも感じます。

 

そして展示ブースの壁には「Japanese Trad」と掲げ、Japan Made, Japan Fabricsのすばらしさを改めてアピールしました。

 

来場する方たちはいずれもプロ中のプロ。表面的なデザインだけでなく手に触れたとき、それを纏ったときの感覚にとても厳しい。幸い「Made in Japan」の価値はまだまだ落ちておらず、その信頼感は健在で、素材のクオリティや縫製レベルの高さも高評価でした。

 

ブルーのテープがつけられてるのがNEWライン

 

他に、ブルーデニムのラインも出展。
これももちろん日本製。岡山のブルーデニムはモード界では人気デニムの一つですが、企業努力のプライスと円安効果で海外バイヤーには魅力的に見える品でしょう。

 

海外メゾンも注目のジャパンデニム

 

出会いの機会が限られるこのような展示会では、服だけでなく、ブースのインテリアが醸し出すインパクトと雰囲気も重要。
mizuiro indは、より世界観を感じてもらえるよう、広めでゆったりと観られる配置を大切にされていました。居合わせた方同士で、「これ良いよね!」と会話が生まれる贅沢な良き距離感。

 

木調と黒でまとめたブース

 

モノトーンなのに温かみがある空間に仕上げ、いつもは大阪のショップに置いているチャーミングな木製オブジェもハンドキャリー。

 

イメージフォトと、オブジェの置かれたコーナー

 

今回は久しぶりの海外展示会での出展でしたが、フランスやイタリアをはじめ様々な国からオーダーが入り、mizuiro indはこれからも世界に向けて発信し続けていかれることでしょう。

 

 

Text: KISAYO BOCCARA

 

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