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96 SWEET GREEN

全米で90店舗展開!急成長しているサラダ専門店の人気の秘密に迫る。

 

入れ替わりの激しいニューヨークの飲食業界で、最近急激に成長しているファーストフードがある。

ファーストフードというとなんだかジャンクなイメージがあるが、今回紹介する「SWEET GREEN(スイートグリーン)はヘルシーなファーストフードで、手軽に楽しめるサラダ専門店だ。

ニューヨークには既にたくさんのサラダ専門店があるが、正直、完全に乗っ取られた感がある。

なぜ、スイートグリーンはそれほどまでにニューヨーカーに支持されるのか?

 

スイートグリーンは2007年、ジョージタウン大学に通っていたルーとニコラス・ジャメット、ジョナサン・ニーマンの3人の学生によって創業された。

3人は大学周辺に健康で手頃な値段で食べれる店がないことから、自分たちで店を作ることを決め、ワシントンDCのジョージタウンに第1号店をオープンさせた。

スイートグリーンの主力商品は、近隣の契約農家から仕入れたオーガニック(有機栽培)野菜のみで作る新鮮なサラダ。

素材は主に地元の農家から仕入れ、仕込みは毎日、各店舗で行っている。

 

サラダを作るキッチンは全面ガラス貼りで清潔感があり、提携している生産農家の情報が紹介されている。

リサイクル容器や水の提供などサービスのいたるとこで環境に配慮している点もとても好感を持てる。

地元のコミュニティを大切にし、現地のパブリックスクールで食についてのワークショップなんかもしている。

 

メニューも豊富で、WARM BOWLS(暖かいサラダメニュー)と通常の(冷たい)サラダメニュー約10種類の他、カスタマイズでサラダを作ることも可能。

さらに、店舗ごとに異なる地域限定メニューなんてのもある。

個人的にお気に入りのメニューは、WARM BOWLS(暖かいボール)の”HARVEST(ハーベスト)”というサラダ。

ケールとブラウンライスをベースに、ローストチキン、アーモンド、アップル、スイートポテトなどがバランスよく入っていて、非常に満足度が高い。

新しいフレーバーに何度も挑戦するも、やはりこの定番メニューに戻ってしまうほど、はまっている。

今回訪れた夜はとても空いていたが、昼のランチタイムは近所のビジネスマン達で店の外まで行列ができている。

でもご安心を。

実際のオーダーの3割はオンラインや独自のアプリから行われており、その手軽さもこのお店の魅力の一つなのだ。

私もこのアプリのヘビーユーザー。

とても簡単に使えるアプリで、オプションメニューなども細かくオーダーできるし、何より、待たずに15分後にはピックアップ出来ちゃうから、その手軽さうえ、利用頻度が上がっている。

アプリを使うことにより、店側も顧客の傾向や人気のメニューなどリアルな分析ができ、メニューやサービスの向上に生かしているそうだ。

 

2007年創業のSweetgreenがここにきて急成長の裏には、多くの有名投資家からの資金調達に成功したことがある。

ただ美味しいだけじゃなく、テクノロジーを導入し、コミュニティ活動などを活発的に行うなど、現在の企業に求められている要素をきちんと組み込むことにより、企業の成長の可能性を最大化していることが評価されているのだろう。

最近では、ニューヨークの有名店「momofuku(モモフク)」との期間限定コラボサラダも登場させた。こちらの評判も上々のよう。

ますます目が離せないスイートグリーン。

ニューヨークでお腹が疲れた時や外食続きで野菜不足を感じた時に是非試して欲しい。

 

アプリでオーダーしたアイテムは、入り口横のこの棚に並べられる。

 


ヘルシーサラダにはやっぱりコンブチャ。
サラダの味が結構しっかりしているので、個人的には水が一番いい。

 


今回訪れたNOMAD店は、20店舗もあるニューヨークのお店の中でも初めにオープンした場所。
NOMAD HOTEL(ノマドホテル)に隣接しており、近くにACE HOTEL(エースホテル)やおしゃれなスポットが密集する再開発が進むエリア。

 


最近、エースホテルの地下と1階にNOMAD店をオープンしたMILK BAR(ミルクバー)は、ニューヨークでも10店舗あり、ポップで可愛いカスタマイズのクッキーやケーキが作れる店として話題。詳細は次号で。

 

まだまだ勢いが止まらないSWEET GREEN。
日本展開ももうすぐなのではないかと思っている。

 

SWEET GREEN
1164 Broadway
New York, NY 10010
www.sweetgreen.com

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