COLUMN
先日もレポートをしたチェエルシーマーケットに昨年1月に、イスラエルの都市、テルアビブ発祥の地中海料理を提供するレストランがオープンした。
すでにパリ、ウィーン、メルボルンなどヨーロッパを中心に6店舗を展開していたこのレストランが待望のアメリカ初出店に選んだ場所が、ニューヨークのチェルシーマーケットの中。
地中海料理といっても、ここではカジュアルな雰囲気の中、手軽に楽しめる”ストリートフード”をコンセプトとしている。
店内もテーブルやバーカウンター以外にひな壇になった席が壁側に設置されていて、店内ではDJがBGMを流している。
この雰囲気と場所柄、客層は若いが平日の夕方にも関わらずとても賑わっていた。
この日は、バーカウンター側で誰かのバースデーパーティーが行われていた。
Miznonはイスラエルではテレビ番組を持つほど有名なセレブシェフがオーナー。
ユダヤ系人種や、ファッション関係の仕事でパリへ行く人が多いこのニューヨークでは、Miznonがニューヨークにオープンをする前からその存在は広く知られており、味にも定評があった。
そのため、ニューヨーク出店はそんなファン待望の中、迎えられた。
そして、このチェルシーマーケットにオープンから1年が経った今年の3月、アッパーウェストに2階建のレストランをオープンさせている。
ここでは、カジュアルな地中海料理の代表的とも言えるピタと呼ばれるパンを使ったピタサンドイッチや肉や魚、ハーブなどを使った家庭的な料理が楽しめる。
中でも、このレストランのシグニチャーは、カリフラワーを丸ごとグリルしたものだ。
メニューには”ベイビーカリフラワー”とあるが、拳2個分はある大きなカリフラワー。
なかなかの食べ応えがあるが、味付けは薄めで、香ばしさとカリフラワーの甘みで、二人いればおしゃべりをしながらお酒のおつまみに完食出来てしまう。
何より、厳選されたこだわり抜かれた食材のみを使用することをポリシーにしているため、素材そのものの味が活きた味付けなのだ。
使用される肉は、牧草だけを食べて育った牛、ラム、チキン、そして、肉を一切使わないメニューなども豊富に揃っている。
“ストリートフード”のコンセプトながら、本格的なこだわり抜かれた食材を使った料理が出てくるのもここのレストランの人気の特徴。
銀のトレーにただ置かれた無骨な感じのプレゼンテーションもいい。
チェルシーマーケットでショッピングをして、お腹が空いたら美味しい料理でお腹を満たし、またショッピングの続きを楽しめる。
もちろん、テイクアウトをして近くにあるハイラインを散策しながら気持ちのいいお天気の時は外で食べるなんていうのもこの場所ならではの楽しみ方。
ニューヨークで軽く食事をしたい気分の時には、是非Miznonでピタサンドとベビーカリフラワーは試してもらいたい。
Miznon
435 W 15th Street at Chelsea Market
miznonnyc.com
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