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62 Hudson Yards


ニューヨーク最大規模の都市開発プロジェクト

今年の3月15日、2005年から始まった総事業費200億ドル(約2兆2000億円)のアメリカでも最大級の民間による都市開発事業の一部がお披露目となり注目を集めている。

 

アメリカ史上最大とも言えるこの都市開発は、マンハッタンのミッドタウンウエスト地区、28エーカー(約東京ドーム2.4個分)の面積にオフィスビル5棟、ショッピングモール、ホテル、コンドミニアム、公園、学校、エンターテイメント施設(美術館、コンサートホール)などの建設が予定されている。

 

この3月にオープンしたのはショッピングモール、大型アート、”ヴァッセル”含む公園スペースとコンドミニアムだ。

巨大なアート建造物:”ヴァッセル”(現在はまだ仮の名前)は、2500の階段と、80の踊り場から作られている、”登れるアート”。

チケットは無料だが、予約制で2週間前の受付、現在は入手困難だが、朝9時半頃に当日券を配布してもいるようだ。

 

新たなオフィス棟と住居と複合のエンターテイメント施設、既にオープンしているコンドミニアムの上階に予定されているホテルは、今年の夏までには次々とオープンを予定している。

ちなみに、このホテルは高級会員制ジムのエクイノックスが、初めて手がけるホテルとあり、こちらも話題だ。

ハドソンヤード全域の建設は2区画に区分されて行われており、2区画目は今、やっと着工が始まるかという状態で、ハドソンヤード全ての完成は2024年の予定だという。

ハドソン川のウエストサイドにあるハイラインの最終区間、”レイルヤード”はハドソンヤードをぐるりと周回し、行き来ができるようにもなる。

地上から341.7mのところにはマンハッタンが一望できる展望台もオープンする予定。

 

3月15日にオープンし、話題を集めているショッピングモールは地上7階建、100件以上のお店と25件程のレストラン・カフェが営業をしている。

ニューヨークもここ近年、こうしたショッピングモールが増えてきているが、ここは特に富裕層を意識した”モール”とは程遠い空間だ。Tiffany, Cartier, Van Cleef & Arpels, Lous Vitton、Chanelなどの高級ブランドからザラ、H&Mなどのファストファッション。

ハイブランドからヴィンテージまでを扱う、ハイファッションを提案するアパレルセレクトのForty Five Tenもニューヨーク初出店。

そして日本からもMUJIとユニクロが出店をしている。

 

ニーマンマーカスは全米各地に店舗を持つ百貨店だが、同グループ傘下の高級デパート、バーグドーフグッドマンとの契約の際、創業者とマンハッタンに出店しないという約束を交わしいていたためこれまで出店は叶わなかった。

今回、その壁を乗り越え、満をじして初出店となった。

コンセプトはラグジュアリー。
ここをアンテナにし、ニーマンマーカスのブランドイメージを図ると言う事のようだ。

 

飲食も”Momofuku”で知られるデイビット・チャンの手がける”Kawi”や、予約が取れないレストランとしても有名な”Per Se”のトーマス・ケラーの手がける”TAK Room”、コスタス・スピリアディスの”Estiatorio Milos”など有名シェフの高級レストランから”Momofuku”のフライドチキンや海苔巻きなどが買えるファストフードもある。

また、ニューヨークの高級食材を扱うスーパーマーケットで知られるシタレラのお店もあるので、ここで簡単な食事を買うことも出来る。

 

ハドソンヤードは、ショッピングや飲食だけではなく、アートや音楽などのエンターテイメントも楽しむ事が出来る。

モールには13人の国内外のアーティストの作品が至るところに飾られており、中には触って楽しめる壁画もあった。

 

その中には日本人アーティストの河井美咲さんのキュートな犬をモチーフにしたアート作品に触れ楽しむ事が出来る。

2階にはSnarkitectureと言うアーティスト集団の手がける”Snark Par”があり、隣接される”Shed”は着席で1250席、立ち見ならば2000人を収容できるシアターホールだ。

 

だいぶ詰め込んでお届けしているが、それでもこのハドソンヤードがいかにすごい都市開発で、楽しい事が詰まった施設なのか少しお分りいただけたのではないかと思う。

来週も引き続きハドソンヤードの魅力をお届けしたいと思う。ニューヨークに新名所誕生だ。

 

Hudson Yards
hudsonyardsnewyork.com

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