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COLUMN
庭園から見えるフィレンツェの風景
すっかり暖かくなったフィレンツェ。街の景色が一望できる庭園では薔薇の花が見ごろを迎え、観光で訪れる人や地元の住民で賑わっていました。この日はお友達と春の陽気を楽しみながらそんなフィレンツェの街をお散歩。中心街から少し離れたミケランジェロ広場まで足を伸ばしました。このエリアでは街中ではあまり見かけない一風変わったお洋服や帽子、アクセサリーを揃えるお店が多く、グラフィックアートを中心としたイラストを展示したモダンな雰囲気のギャラリーを見かけます。今の時期、つばの広い帽子やカラフルなアクセサリー、白いワンピースを見ると、この先のバカンスが待ち遠しく感じます。
サンタ・クローチェ教会
休日はよくメルカートなどのイベントを訪れるのですが、この日は定期的に行われるものではない特別な催し物へ。開催場所でもあるサンタ・クローチェ教会はフィレンツェでも大きな教会のひとつ。街のシンボル的な教会であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に引けを取らない装飾的なレリーフや大理石でできたファザード(教会正面)は訪れた人々を圧倒させます。 また、教会内には貴重な美術品のほかに著名な人物のお墓もあるため、立派な彫刻だと思って見ていると実はルネッサンス期の巨匠ミケランジェロのお墓だったり、天文学の父とも呼ばれるガリレオのお墓だったりすることも。教科書で見てきた方々が揃ってこの教会で眠っていると思うと、少し不思議な気分になります。
チョコレートイベントの様子
そんな教会の広場でこの日行われたのは、チョコレート祭り。各地から集まったお店がご自慢のチョコレートを振る舞います。一般的にチョコレートと聞くと、板チョコか箱に綺麗に並べられたようなものを想像しますが、ここでは煉瓦や板の形でジェンガのように積み上げられて売られています。種類も豊富で、スタンダードなミルクチョコレートやビターチョコレートから、日本ではあまり聞き馴染みのない唐辛子味のチョコレート、南イタリアのリキュールとして知られるリモンチェッロ(レモン・リキュール)味まで、様々なテイストを楽しむことができます。 お店の方々もとても気さくなため、店前で眺めていると色々な商品を試食させてくれます。 初めて唐辛子入りのチョコレートの試食を勧められた時は何かの罰ゲームかとも思いましたが、実際に食べてみるとビターチョコレートの程よい苦味に唐辛子のピリッとした辛味がマッチしてクセになったのを覚えています。意外な発見や出会いがある美味しいイベントでした。
チョコレート
*おまけ
チョコレートと言えば、忘れてはいけないのがイースター(復活祭)です。この時期になると、街のお菓子屋さんにはコロンバと呼ばれる鳩をかたどったパンケーキやたまご型のチョコレートが並びます。スーパーの一角にはコロンバやチョコエッグのブースができ、イースターが近づくとそれぞれ気に入ったものを購入します。チョコエッグの中にはちょっとしたサプライズがあるため、チョコを割るときにはクリスマスプレゼントの開封時のようなどきどき感が味わえます。因みに、今年は一口サイズのチョコエッグを楽しみました。
今年のイースターチョコ
[PROFILE]
MISA
イタリア在住のフリーランスデザイナー。フィレンツェの美術専門校を卒業後、紳士服店のグラフィックデザイナー兼テキスタイルデザイナーで、今はフリーのグラフィックデザイナー等、活動している。
Instagram @misa_7979
MARcourt STYLE IDEAS vol.12 : 大人の余白。夏の装いは、軽やかに。× 水野 夏実
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From FIRENZE : 春のチョコレートフェスタ
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