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COLUMN

アレッツォのアンティーク市
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から電車で約50分ほどの場所にある城壁に囲まれた街、アレッツォ(Arezzo)。街の歴史は古く、一説ではアレッツォが紀元前8世紀から紀元前1世紀ごろにイタリア半島中部にあった都市国家群、エルトリアの首都の一つではないかと言われています。街の近郊では古代の遺跡が発見され、1553年に発掘された青銅像「アレッツォのキメラ」はエルトリア美術の中でも高く評価された作品のひとつとして知られています。14世紀ごろには当時のフィレンツェ共和国に併合され、その中で建築技術が発達、教会や宮殿など建築物が多く建造されました。街には今も存在感のある城壁や教会のフレスコ画が大切に保存されており、中世の時代の街並みや雰囲気を感じる事ができます。

アレッツォのアンティーク市
貴重な遺跡や美術品があるアレッツォですが、その中でも特に有名なのがイタリア最大級と言われる「アレッツォのアンティーク市(Fiera Antiquaria di Arezzo)」です。1968年にパリやロンドンのメルカート(蚤の市や屋外市場)にインスピレーションを受けた、イヴァン・ブルスキ (Ivan Bruschi)によって生まれ、現在では地域住民はもちろん、骨董品をこよなく愛する世界中のコレクターにも知られる一大イベントとなりました。
私の知るアンティーク市は、広場や公園を使用したものですが、イタリア最大級と言われるアレッツォのアンティーク市は街全体を開催地とした「最大」規模のメルカートです。 大通り、路地と関係なく露店が並ぶため、1日かけて街中を巡ります。

取っ手を取り扱う露店
並ぶ商品も多種多様で、食器から家具、絵画に至るありとあらゆるものを取り扱う露店が並び、中にはタンスの取っ手を専門に取り扱うお店まで。コレクター必見の品揃えです。
レトロな家具やヴィンテージの可愛らしいデザインの食器、カトラリーを見ていると、お部屋のレイアウトの妄想が止まらなくなります。
インテリアショップでは見られない個性豊かな商品が扱われるため、ついつい足が止まってしまい、この日はお店が閉まる日暮まで街を散策しました。

プラート公園(Parco Il Prato)
アレッツォの町中にあるプラート公園(Parco Il Prato)は高所に位置し、街の最も古い公共公園として市民に親しまれています。並木に囲まれた公園には、読書をする学生や散歩をする人が集まり、穏やかな時間が流れていました。高台になっていることもあり、公園の端からは城壁の外に広がる景色が一望できます。この日は晴れていたこともあり、青い空と丘陵が続く絶景を楽しむ事ができました。

採れたてのポルチーニ茸
*おまけ
イタリアの秋の味覚として知られるポルチーニ茸。芳醇な香りと独特な風味をもち、きのこの王様と呼ばれる、秋の食材の代表格です。
乾燥ポルチーニや冷凍ポルチーニは年中手に入りますが、生のポルチーニは収穫シーズンでないと味わえず、しかもその年の気候によっては手に入らない事もしばしば。そんな貴重なポルチーニ茸を食すべく、フィレンツェから車を走らせスカルペリア(Scarperia)まで行ってきました。
刃物の街で知られるスカルペリアですが、今回の目的は町で開催されるポルチーニ茸祭り。採れたてのきのこを振る舞う催しに、地元民や祭りを聞きつけた郊外の人々が集まります。メニューのほとんどがポルチーニ茸に占められているため、きのこ好きには堪らないイベント。 その中から注文した、ポルチーニ茸のラヴィオリ(詰め物系パスタ)、ポークステーキとポルチーニ茸ソース、ポルチーニ茸のフライはどれも絶品でした。特に、ポルチーニ茸のフライは塩のみの味付けのため、香りや素材本来の旨みを味わうことができました。
[PROFILE]
MISA
イタリア在住のフリーランスデザイナー。フィレンツェの美術専門校を卒業後、紳士服店のグラフィックデザイナー兼テキスタイルデザイナーで、今はフリーのグラフィックデザイナー等、活動している。
Instagram @misa_7979
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