サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

様々なイベントに街が華やぐ12月。イタリア人にとってビックイベントでもあるクリスマスを目前に、人々は家族や友人に送るプレゼントを求め町へ繰り出します。日本では恋人同士で過ごすイメージの強いクリスマスですが、イタリアでは家族と一緒に過ごす特別な日。 町は紙袋を手に持つ人が多く行き交い、イルミネーションや路上ライブに足を止める姿が見られました。

シニョリーア広場

観光スポットでもあるシニョリーア広場では大掛かりなプロジェクションマッピングが行われていました。
巨匠たちが手がけた彫刻（複製）のシルエットと相まって広場はなんとも幻想的な雰囲気に。 普段とはちょっと違うクリスマスならではの催しに地元民も足を止め、写真をパシャリ。 中世の建築物と現代の投影技術のコラボレーションイベントを楽しんでいました。

フィレンツェ中央市場

豪勢な食事と美味しいワインを楽しんだクリスマスを終え、次に控えるのはお正月。 イタリアのマンマ（お母さん）は休む間もなく、大晦日とお正月に備えた買い出しに走ります。 案の定、町の中心地にあるフィレンツェ中央市場は多くの買い物客で賑わっていました。 観光スポットでもある中央市場ですが、大晦日を前にしたこの日は、ぱんぱんになったショッピングカバンを持つ地元民の姿が目立ちました。新鮮な肉や魚、野菜が手に入る市場はフィレンツェに住む主婦の味方。来たる年末行事に備え、真剣な目つきで食材を選んでいました。

サン・ミニアート・アル・モンテ教会

爆竹が鳴り響く年越しを終え、初詣（？）に足を運んだのはフィレンツェの絶景が望めるミケランジェロ広場から徒歩10分ほどの場所に位置するサン・ミニアート・アル・モンテ教会。美しい白い外壁に特徴的な幾何学模様が浮かぶファザードを堪能し、中へ新年のご挨拶に。初詣という日本独特の文化ではありますが、今年も素敵な年になるように手を合わせました。

Stinco（スティンコ）

*おまけ
クリスマスには必ず足を運ぶフィレンツェのクリスマスマーケット。コロナ禍の間はぐっと参加者が減ったイベントですが、今年は以前と変わらない賑わいに。各国からの参加もあるこのイベントに欠かせないのは、骨付き肉の「スティンコ」。豚のすね肉を柔らかく調理したメニューで、クリスマスマーケットでは必ず目にします。クリスマスグッズやプレゼント用の商品が目立つイベントですが、このスティンコを楽しみに訪れる人も少なくありません。週末の夜にふらっと立ち寄り、柔らかい骨付き肉とビールを楽しんだ後はホットワインで体を温めながら帰宅する…。 年の瀬を実感するイベントです。

[PROFILE]
MISA

イタリア在住のフリーランスデザイナー。フィレンツェの美術専門校を卒業後、紳士服店のグラフィックデザイナー兼テキスタイルデザイナーで、今はフリーのグラフィックデザイナー等、活動している。
Instagram @misa_7979